野菜は生で食べるだけでなく、干す事によってまた違った味わいが出ます。
干し野菜は、あまりなじみがないという方も多いと思いますが、てるうさではそのまま食べてもおいしいんですよ。
むしろ、そのまま食べて欲しい干し野菜を作っています。
今は、まだまだ種類はありませんが、これから色々干して行く予定です。
今回は、そんな干し野菜の魅力を深堀していきます。
フレッシュな野菜を届けたいでも・・・。
もうすぐ春になります。
畑では、花が所々に咲いてきました。
畑も、寒さをあまり感じずに作業ができるくらいになり、今年はいつもより早く鶯の声が聞こえています。
写真は、インスタでも載せましたが、華表神社で撮れた奇跡のショットです。
ちょっとうれしいので、春の一枚として載せときます。
ちなみに、鶯ではありません。
めじろです。
そんなてるうさファーム。
実は、今年の冬も美味しいダイコンやニンジンが採れてきていました。
しかし、野菜の美味しい時期は短くて、収穫時期っていうものがあります。
毎年、大根などは、みずみずしくて、甘みがあって生でも美味しい。
炊くと口の中で溶けてしまうくらい美味しいのです。
いつも、『このタイミングで皆様にお届けしたい。』そんな風に思っています。
しかし、不思議と収穫が終わりごろになって「大根が欲しい」「ニンジンはもうないの?」とお客様から聞かれることが思いのほか多いのです。
定番のお野菜はいつでも売ってるて思うから?・・・。
こればかりは、スーパーに常に定番野菜としてニンジンなどが並んでいるためお客様がそう思われるのも無理のないことだと思います。
私も畑をしていなければ、ニンジンの旬がいつか、植え付け時期はいつかなんて考えませんからね。(笑)
しかし、うちのような多品種を育てている農家では、ずっとニンジンばかりを作るわけにはいかず、違う品種のお野菜を季節に合わせてどんどん植え付けなければなりません。
そうすると次のお野菜のために畑を耕していかなければならないので、おのずとお野菜はどんどん終わっていきます。野菜を通信販売すると送料が重いの他高くなってしうのも悩みの種。
そんなとき、美味しい時期のお野菜を届けるタイミングって難しいなとずっと思っていました。
そして、コロナ禍で、お店が思うように開けられない時、改めてお野菜をお届けする事の難しさを痛感しました。
色々考えた挙句、
何とか美味しい時期の野菜をお届けしたい。
そんな思いで干し野菜作りを始めました。
おいしい野菜の今を、干し野菜として長く楽しんでいただきたくて、今収穫できるお野菜をせっせと干しています。
収穫してからすぐ干すので、甘みやうまみが桁違い。
これは、味見して本当にびっくりしました。
味やうまみが凝縮して、そのまま食べてもフレッシュ野菜の香りが広がる美味しい干し野菜になりました。
干し野菜のメリット
干し野菜には、メリットが多くあると言われています。
《干し野菜のメリット》
- うま味や甘みが増え、栄養価が高くなる
- 水分が抜けかさが減り保存性が高まる
- 料理の時短になる
大きなメリットとしてはこの3つかなと思います。
うま味や甘みが増え栄養価が高くなる
野菜は干すことにより水分が抜けます。それにより、味が凝縮してうま味や甘みを強く感じることが出来ます。
そして、何より干し野菜の最大のメリット。
栄養価が高くなる。
野菜は干すことにより、ビタミンD・ビタミンB群のビタミンや、カルシウム・カリウム・食物繊維などの含有量が増えるといわれています。
例えば大根。
生の大根と、水で戻した切り干し大根とを比べると、鉄が3倍、食物繊維が4倍、カルシウムは5倍に増えているのだそう。
これは、女性にはうれしいですね。
しかし、残念ながら、増える成分もあれば、減る成分もあるのです。
水溶性のビタミンのビタミンCやカロテノイドは、天日干しや乾燥加熱処理によって減ってしまうそうです。
ここは、致し方無いとこですね。この栄養は他で取りましょう。
かさが減り、長期保存ができる
野菜は乾燥することにより、水分が抜けてかさが減ります。
大根などは、ほとんどが水分なので、大きな大根を干しても、悲しいくらいかさが減ってしまい、ほんの一握り程度になってしまいます。
大根って1本あるだけで、冷蔵庫の場所とりますよね。
それに、使い切れるのかってお悩みもあると思います。
ついつい忘れていてミイラ状態に・・・。なんてことも。(笑)
干し野菜は、かさが減るので、量を保存しても場所を取りませんし、使いたいときに使いたい分だけ使えます。
それに、長期の保存や常温保存が可能になるため、いざという時の非常食にも役立ちますね。
干し野菜は旬の野菜を乾燥させているので、おいしい時期の野菜を長く味わえるというメリットもあります。
料理の時短になる
干し野菜を料理に使うのは、ハードルが高いイメージがあります。
戻して使うことがすでに面倒だし、
切干大根の煮物など、なんとなく味付けが難しそうで・・・。
と言われる方も多いのではないでしょうか?
干し野菜は、洗って刻んで乾燥しています。
梱包も細心の注意を払っており調理することなくそのまま食べても問題ないとは思いますが、
昨今食中毒などの事故がが多いので思わぬ事故を防ぐため、最近はそのまま食べていただくことは推奨しておりません。
出来れば、火を通してから食していただけますようお願いします。
てるうさファームの乾燥野菜は機械乾燥のため外気に触れることがほとんどないので排気ガスや花粉や黄砂などの汚れが付きにくい乾燥方法で作っています。
料理で使うときも、結構なんにでも使えます。
お味噌汁の具、カレーの具、など、少し水分のあるお料理ならそのままポイっと入れるだけでOK。
時々、戻してサラダで使うこともあります。
私は、煮込み料理の場合いちいち戻すことなんて考えてません。
どうしても汚れが気になるなら水でさっと洗えばOK。
少しコリコリした歯ごたえにはなりますが、しっかり戻さなくてもおいしいですよ。
干し野菜は、意外と使い勝手がいい
干し野菜って、今までも保存目的で作っていましたが、改めて見直すとメリットが多い事に気づきました。
私たち生産者からすると、
旬のおいしい野菜を長く味わってもらえる。
主婦目線だと、
料理にそのまま入れるだけの手軽さ。
そして栄養価も高い。
そんな、干し野菜を生活に取り入れてはいかがでしょうか?
野菜が足りないときや、高騰している時にも強い味方になってくれます。
長期保存が可能なため、災害備蓄用食品としてもご利用いただけます。
てるうさでは、農薬や化学肥料を使わず育てた野菜を乾燥させています。
無農薬野菜を取り入れたいけど『高い野菜使いきれなかったらどうしよう。』という方にも使いたい分だけ使っていただけますのでおすすめです。
国産野菜を使った干し野菜は多いですが、農薬や化学肥料を使っていない干し野菜は意外と少ないので、そんな商品をお探しの方にもおすすめです。
これからいろんな種類の干し野菜を作って行きますので、
ぜひ、WEBショップをご覧くださいね~。